SEIKO メカニカル SARB031を、三月初旬に買いました。ぜんまい動力の腕時計です。
元々は黒皮ベルトなんですが、同機種別型番の金属ブレスレットを部品注文し、交換しました。ヨドバシカメラで、時計が三割引の35200円(+13%ポイント発生)。ブレスレットは、おそらく定価の11812円(+13%ポイント発生)。
メカニカル SARB031 製品詳細 - セイコーウオッチ株式会社
http://www.seiko-watch.co.jp/p_search/detail/do.php?no=SARB031
★イソザキ時計宝石店★マイスター公認高級時計師(CMW)がいる最高技術の店(SEIKO MECHANICAL(セイコーメカニカル)-SARB031)
http://www.isozaki-tokei.com/seiko-sarb031.htm
上記イソザキさんサイトで写真を見、興味を惹かれました。「ボックス型ガラス」に、おおっと思ったんですね。
最初はSARB030(金メッキ+茶皮ベルト)に、とても惹かれました。しかし普段使いをするなら──ずっと普段使いにはしないつもりだけど──、やはり金属ブレスレットのほうがいい。手を洗うにも、多少は気を使っちゃいますし。金メッキ本体に、ステンレス・ブレスレットを合わせるのも考えました。でも、さすがにねぇ……。
普段使いを考えなければ、金メッキ+茶皮ベルトが最高なんですけどね。と後悔を引きずるかと懸念してましたが、いまは現コンビネーションに大満足(笑)。
で、その「ボックス型ガラス」。バブル・バック(ROLEX)ならぬ、バブル・トップですね。上の写真でも外周のゆがみ(じゃないけど)が見て取れますが、横方向から見るとこんなです。金だらいを、さかさまに被せたみたい(笑)。
ガラスは、ハードレックス。サファイア・ガラスより表面硬度は低い──傷つきやすいそうですが、粘りがある──割れにくいそうな。ベゼル(ガラスを押さえつける、外縁リング)が無く、ガラスの高さもあるので、外縁も平面もぶつけちゃいそうですね。でも、杞憂でした。
見にくいですが、ラグ(ベルト/ブレスレットと本体を接続する部分)外側に、ばね棒の穴の貫通が見て取れます。ラグ外側から、ばね棒を押せます。
正面から見れば、当然ゆがんで見えません。そもそも、普通は斜めから見ませんし(笑)。
正面から見ると、変哲も無い平凡なデザイン。しかしベゼルが無い=文字盤が大きいので、実際より大きく見え、とても判読性が良いです。あとラグが板状に細いのも、より文字盤を目立たせてますね。(白文字盤といい、ちょっぴりIWCポート・フィノみたい)
蓄光(いわゆる夜光)塗料は、まったく無し。でも文字盤と針・インデックスの色合い(?)により、真の暗闇でなければ苦もなく読み取れます。根元が太くて先端まで一直線に細まる時分針も、一瞬の判読性に一役買ってます。やっぱり、コンヴェンショナルなデザインは伊達じゃない。
元から金属ブレスレットのSARB027を選ばなかったのは、SARB031のクリームホワイト文字盤が、SARB027のシルバー文字盤より良かったから。実際に見比べてみて。「クリームホワイト」といっても実際はパール・ホワイトっぽく、「シルバー」といっても実際はシルバー・ホワイト──アルミ梨地っぽい。まあ、わずかな違いですね(笑)。
裏蓋は、真ん中がハードレックス。いわゆる、シースルー・バック。中身が覗き見えますが、美しい機械でもなく特段うれしくもなし(笑)。
ムーヴメント(中身の機械)は、型番6R15。SEIKOぜんまい腕時計の国内向けの中では、最も安価な機械でしょう。自動巻き+手巻き+ハック(秒針停止)+カレンダー表示。最大巻上げ時、50h駆動。回転錘(一番手前の半月盤。回転により、ぜんまいを巻き上げる)の刻印を見るに、末尾B型のマイナー・チェンジ版。回転錘に、コート・ド・ジュネーブ紋様が見て取れます(写真は正面からなので、分かりにくい)。それが、かえって安っぽく見えます(笑)。
写真で上部の小円──中心軸受けが赤いルビーの──が、てんぷ。柱時計の振り子に相当する、時計の精度をつかさどる部分です。ひげぜんまい(動力ぜんまいとは別もので、すごく細い)が渦を巻いてますが、動いているので写真ではぶれてます。6振動のロー・ビート。いまは8振動の腕時計が多く、10振動以上のものはハイ・ビート。振動数が上がるほど、精度が上がる──姿勢変化など外部の影響を受けにくくなるそうな。その分、てんぷの磨耗も進むらしいけど。
ブレスレットの三つ折れ部は、プレス板ではなくソリッド(無垢)。伊達に高くないです。
ブレスレットの駒も、すべてソリッド。弓冠(ブレスレットと本体の繋ぎ目)も。平面部はヘアライン(筋目)仕上げで、側面はポリッシュ(光沢)仕上げ。駒には筋彫りは無く、駒割りはROLEXデイトナ(三つ目のクロノグラフ)に似てるかしら。
ばね棒がラグ穴の一つに嵌りにくく──ばね縮み先端が伸びにくく、苦労しました。
元々の皮ベルト。カーフ(子牛)皮ですが、表面に爬虫類っぽい(?)型押し(筋模様)が有ります。長いほうは裏面。金属ブレスレット・モデル(027,029)と皮ベルト・モデル(030,031)の定価差額は、たった2100円。そんなに価値のありそうな、皮ベルトには見えないんですけどねぇ……(笑)。
全ステンレス金属ブレスレットは、全部で約85g。縮めるために外した分の駒が、20g弱。時計本体は、50gぐらい。ブレスレットの駒締結は、割りピンではなく棒+嵌合部品。嵌合部品は、小さい板を丸めたもの。早速、一つ飛ばして無くしちゃいました。
同じ中身(6R15)なら、SCVS013の方が諸元が上でしょう。サファイア・ガラスだし(裏はハードレックス)、10気圧防水(SARB031は5気圧防水)だし。定価も一万数千円は安く、格好だっていい。
ただ、ブルー・スチールの針と白い文字盤って、やっぱりNOMOSに見えちゃいます。それに一秒の間の細かい目盛りって、かえって判読に邪魔なんですよ。
精度。一日で、どれだけ進み/遅れが生じるか。
金属ブレスレットが入荷するまで、腕に巻かず平置きしてました。試行錯誤して、手巻きを一日一回30回転ほどで運用。ぜんまい時計を手巻きするのは、ン十年以上ぶりです(笑)。竜頭を巻く感触、いいものですねぇ。
で、平置き手巻きの精度は、最後の約10日間で-1~+5秒。+1,+2秒が二回ずつで、他は一回ずつ。
購入三週間後に金属ブレスレットに交換し、腕に巻くように──手巻きをしなくなりました。入浴中(と直前の洗濯中)と就寝中を除き、腕巻きしていました。
で、腕巻き自動巻きの精度は、約一ヶ月で+-0~+16秒。もっとも、10秒以上進んだのは最初の約一週間だけ。その後の約三週間は、5秒以上の進みは二日だけ。機械の“あたり”がついたのか、はたまた気候条件が出荷時の調整に合っていたのか。
放置してから、約55hで止まりました。50hを超えてからの精度は、確認していません。
上にも書きましたが、大満足。勇気をくれたりモチヴェーションが上がったりはしませんが──そういうことを腕時計好きのタレントなどが言うのだ(笑)──、最も好きな腕時計になりました。
でも普段使いは、KINETIC二本(5M63,5M65)体制に戻します。あらの多いKINETICですけど、いとおしいんですよ……。
# 本物──良いものを知らないって、幸せなことですねぇ(笑)。
最近のコメント