2017年3月26日 (日)

ブラッド・バード『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』

 アメリカ映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(2011年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。
 まともに観た『MI』シリーズ映画は、『MI2』以来の2作目。『MI1』は、確か地上波TV吹き替え版をながらで観たはず。

 ウェルメイド且つ陳腐で、観ていてドキドキしません。最終盤クライマックスも。
 スクリーン投影による光学迷彩の如き、架空ガジェットの使用シーンが最も面白かったかしら。相手の視点移動──二つの眼球位置から相手の立体視イメージを演算し、投影する映像をリアルタイム更新する。

 ブタペストで、IMF(Impossible Mission Force)が任務に失敗。ロシアの機密ファイル──核ミサイルの発射コードを奪ったものの、殺し屋に横取りされたのだ。チーム員1名を殺害されて。
 一方、イーサン(トム・クルーズ)はモスコーの刑務所に入っていた(後に説明されるが、何故そこか不可解)。が、IMFのチームにより脱獄──救出される。ついでにイーサンは、世話になったロシア人1名も脱獄させる(もちろん伏線)。
 救出員2名が合流し、発令されるミッション。それはクレムリンに潜入し、“コバルト”──発射コードを奪ったと思しいテロリストについての情報を盗み出すこと。なんとか潜入するが、目当ての情報媒体はケースのみで空。作戦中止し、脱出するイーサンたち。だが彼らの通信に割り込み──チーム員の振りをし、爆破を告げる声が聞こえた。大きな爆発が生じ、建物から脱するも吹き飛ばされるイーサン……。
 なんとか逃げ延び、モスコー内(?)でIMFにピックアップされるイーサン。どうやら罠に嵌められ、爆破と発射コード盗難をIMFが行った──後者は目的は兎も角も濡れ衣ではないが──と認識するロシア諜報部(?)。イーサンは、クレムリン内で作戦中止後に擦れ違った男を思い出す。分析官に容姿を伝えると、スウェーデン特殊部隊あがりの元ストックホルム大学物理学教授に違いないと言う。「核による終末説」──過去の生物大量絶滅に倣った人為的リセットによるヒトの進化(?)を唱え、大学から追われた経歴の。そいつこそが“コバルト”だと気づき、自分たちを罠に嵌め、彼らの目的を核戦争の誘発だと推論するイーサンたち。
 しかしIMFはロシア側の嫌疑により、アメリカ政府からの切り離し──「ゴースト・プロトコル」に従った緊急パージを受ける。組織のバックアップは無く、手持ちリソース(銃器・装備など)も限定的。チーム員は(分析官も加わった)全4名。そんな状況で、核戦争の危機を防がねばならない。発射コード受け渡しが行われると突き止めた、ドバイに飛ぶチームだが……。

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2017年3月19日 (日)

中島哲也『告白』

 日本映画『告白』(2010年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 引き込まれました。露悪的で、ツッコミどころ満載のディティールが甘いプロット。いじめや学級崩壊の放置、一生徒への掃除ペナルティ2週間、担任の保健室への託児(?)、少年A実母のアカデミズムへの復帰などなど。そのツッコミどころも、セルフ突っ込み──AIDS発症や溺死など──により小さく見せようとする姑息さ(原作どおり?)。奈須きのこさんを思わせる(?)、力技のトンデモ展開。
 そんなプロット──原作由来であろう粗を、うまく昇華したと思しい本映画。怖がらずに笑っちゃう、ホラー映画の如くならずに。ただ最終盤のCGI満載シーンだけは、同監督『下妻物語』のスクーターぶっ飛びシーンを思い出しちゃったけど(笑)。嘘か真か、ぼかすためかも知らんけど。
 惜しむらくは観る前に、○○が殺されるって知っちゃったこと。その役者さんへのインタヴュー記事を、うっかり読み返しちゃって(笑)。

 ある中学校の、3学期終業式の日。ある1年生のクラスで、担任教師(松たか子)が淡々と告白しだす。だが生徒らは常どおり(?)騒ぎ又は無関心で、真面目に聴く者は少数。担任が今月で教師を辞めると言えば、歓声まで上げる始末。
 当初は、自らの力不足などを述べていた担任。やがて告白は、先月に溺死した愛娘(芦田愛菜)へと及ぶ。自分がシングルマザーになった経緯。最近ある曜日だけ、(学校を一時的に抜けて)愛娘を保育園から引き取ったあと学校の保健室に託していた経緯。そして愛娘の死──学校プールでの事故が、実は殺人であったとの告発。しかも犯人は、このクラスの生徒2人であると……。

# 能年玲奈さんは、出てるの分からなかったな。橋本愛さん(当時14歳?)は、あお向け横姿での胸の膨らみがムネアツ(笑)。

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2017年3月12日 (日)

エリック・トレダノ/オリビエ・ナカシュ『最強のふたり』

 フランス映画『最強のふたり』(2011年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 おフランスらしい(?)行儀の悪さと、さり気なくも鼻に付くPCへの目配り──時に越境する──が見て取れた本作。でも、佳作です(笑)。

 首から下が麻痺している、パリに住む富豪男性。自らに24h対応可能な介護人の募集面接で、彼は心底ウンザリしていた。応募者の大半が経験者で、その綺麗ごとばかりの売り文句に。いままで採用した、すぐに逃げ出す介護人たちと同様だったらしく……。
 そんな応募者の中に、飛び抜けて異質な──フランスらしく変わり者もチラホラ──若い黒人男性が1人。がっちりとした体格と、ふてぶてしい態度。面接が始まるなり、不採用の署名をしてくれと書類を突き出す。それを求職活動した証拠とし、失業保険をもらうからと。
 介護未経験者にしても、まったく富豪男性に気を使わない黒人男性。その率直さゆえか、当人の意に反して試験採用されることに。当初は戸惑うも、勘の良さ(?)と遠慮の無さで普通以上の働きを見せる黒人男性。互いに気を許し始め、富豪男性の暮らしに活気も出てきて……。

# 「実話に基づいた物語」らしいけど、実際の介護人は非黒人でした。

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2017年3月 5日 (日)

トーマス・アルフレッドソン『裏切りのサーカス』

 イギリス/フランス/ドイツ映画『裏切りのサーカス』(2011年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。前に紹介したトーマス・アルフレッドソン監督の映画です。

 おもしろいけど、むずかしかった……。あまり間を置かず2度たのは、アラン・レネ『去年マリエンバートで』以来(笑)。
 顔・立場と名前──姓と名と暗号名が使い分けられる──が一致せず、さり気なく使われる固有名詞(“カーラ”が典型)が謎で、ちょっとしたシーンの意味が分からなかった1度目。名前などを把握した2度目で、ようやく意味を理解できました。
# でも最後の狙撃は、誰がさせた(or許した?)のだろう。敵・味方どっちが……。

 1973年11月14日ロンドン。サーカス(イギリス諜報部)の組織の長──チーフ及び右腕幹部(ゲイリー・オールドマン)の2名が、静かに退任した。チーフが個人的に指示し失敗した、ブダペスト亡命幇助オペレーションの責任を取らされて。亡命者から二重スパイの情報を得ようとするも、(亡命そのものが嘘で?)派遣した工作員を殺害された。身内のみならず、アメリカ諜報部の不興も買って。
 チーフが疑った二重スパイ──“もぐら”とは、(右腕も含む)サーカス幹部トップ5の中にいるソヴェト連邦と内通している者。それゆえ個人的に指示したのだが、失敗し“もぐら”はニセ情報だったとされてしまう。退任後、チーフは死亡(病気?)。一方、一見おだやかに日々を過ごす元右腕。夫婦関係──と言うか妻から夫への感情は、近年(?)良くないらしいが……。
 およそ1年後。そんな元右腕に、外務次官──サーカスを所管する?──が内々に接触してくる。自分とチーフを解雇した次官(と大臣)だが、その原因たる“もぐら”の調査を依頼しに。イスタンブールで行方をくらませた工作員(トム・ハーディ)が、次官に直接“もぐら”は実在するとの情報をもたらしたのを受けて。工作員はサーカス本部に“もぐら”について仄めかしたゆえ、行方をくらまさざるを得なくなったのだと。
 いまや外部の人間となり、疑われる幹部“もぐら”候補から外れた元右腕。残った幹部トップ4の1人がチーフとなり、トップ幹部を補充していないらしい新体制。次官の依頼に対し元右腕は、現役のサーカス幹部職員(ベネディクト・カンバーバッチ)──行方不明工作員の上司だが連絡あったのを知らせず──や警視庁保安部の元警部など少数の人材を要求。リバプールのホテルに拠点を構え、自他による内偵を始めるが……。

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2017年2月19日 (日)

河瀨直美『あん』

 日本/フランス/ドイツ映画『あん』(2015年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。
 前に紹介している河瀨直美さん監督の映画です(脚本も)。ほぼほぼ東京都東村山市が舞台の。(音楽関係が、フランス担当っぽい)

 重い題材ですが、淡々とした抑えめの演出。お涙ちょうだいとなる、決定的シーンは避けて。以前の同監督『萌の朱雀』『殯(もがり)の森』の如き、映像“のみ”で心を揺さぶるエモーショナルなシーンも無し。それだけに、抑えめの悪意──無理解・無関心が突き刺さる(浅田美代子さん、お見事!)。そして、抑えめの善意──関心・コミットメントも。
 美しい映像が印象的だった、『萌の朱雀』と『殯(もがり)の森』。それらに対し、久米川駅周辺の冴えない光景(笑)──桜並木はいいけど──が過半の舞台である本作。逆に美しい映像の舞台となったのは、後半で訪れる同市内のハンセン病療養所。園内の木々と、古そうな平屋の群れ。本当の末端欠損者“も”出演する、おだやかそうに“見える”元患者たちの姿をさり気なくもワザとらしく(?)映して……。
 『萌の朱雀』『殯(もがり)の森』と違って、著名キャストらが主/助演した本作。最も素人くさかったのは、主役らと関わりを深める女子中学生役。その内田伽羅さん、(永瀬正敏さんと)W主演した樹木希林さんの孫だったのね。いい雰囲気で良かったけど、若かりし頃の祖母の方がルックスいいよね(笑)。(母親は、観たこと無い)

 桜が満開の季節。気だるげ(≠いい加減)に黙々と、どら焼きを独り製造・販売する中年男性(永瀬正敏)。小さなビル1階の店を任され、直ぐ近くの部屋で寝起き。ほぼ部屋と店を往復するのみの、半径数百メートルで暮らしているらしい。
 そんな店に、アルバイト募集の張り紙を見て老女(樹木希林)が申し込んでくる。時給600円と安いので、年齢不問でしていた募集。だが流石に、老女が76歳と聞き断る中年男性──店長。あしらうように、どら焼きを与えて帰してしまう。
 再び来店し、どら焼きの感想を述べる老女。曰く、皮は悪くないけど餡が良くなかったと。そして自作の餡(粒あん)が入ったタッパーを、店長に押し付け帰ってしまう。一度は捨てるも、餡をなめてみる店長。その美味しさに驚き、何度も舐めてしまう。
 また老女が来店し、店長は餡の感想を伝え勧誘。餡だけでも作ってほしいと。喜んだ老女は、翌日から来ると言う。11時開店に合わせ、餡の仕込みに日の出前から出ると。店長一人──業務用の餡を用いると、9時から仕込み開始だったのに(笑)。
 50年以上、餡づくりしていたと言う老女。だが若い頃の病気で指が曲がり、力仕事は出来ない。店長も早起きし、餡づくりを手伝い・教わる。小豆への感謝を述べ、じっくり丁寧に餡をつくる老女。うんざりする店長だが、出来立ての餡&その餡を用いたどら焼きの美味しさを喜ぶ。曰く、甘いもの苦手だけど食べられると。その言い様に、あきれつつ喜ぶ老女であった。
 餡が変わって、店はクチコミで近所の評判に。小規模ながら行列が出来、仕込み分が無くなり完売してしまう時も。そんな日々の夜。店長が独り片付け中、オーナー女性(浅田美代子)が店を訪ねてくる。自分の友人も来店し、老女の曲がった指を見て「らい病(ハンセン病)」じゃないかと言われたと。(かつて特効薬が無かった時代の)末端欠損者の話などをし、店に悪影響が出るんじゃないかと。やんわり抗議する店長に、かつて自分たち夫婦が何がしかの慰謝料を肩代わりしたと述べるオーナー女性。無神経に手をアルコール消毒し、店を任せているからと述べ解雇を促す。
 やるせなさに憤り、飲んだくれる店長。翌朝寝坊し、老女が電話をかけてくる。二日酔いの為か、体調不良を理由に休むと告げる店長。餡だけ仕込み帰ると、了承する老女。だが仕込みが終わるころ、店外に開店を待つ客が。不自由な手で不出来ながらも皮を焼き、接客もして店を切り盛り。午後(?)店長が遅出すると、まだ老女の姿が。本日2度目の餡づくり中で、ことの顛末を話し朝に仕込んだ分は使い切ったと。ひどく疲れてそうだが、嬉しそうな老女。それを見て吹っ切れ、好きなだけ働いてくださいと述べる店長。今日のように、良かったら接客もしてくれと。
 だが裏腹に──いや懸念通り、客が激減してしまう。オーナ女性の友人が、あるいは別の誰かが無理解な噂を流したのか……。そんな客足が途絶えたある日、店長は老女に早上がりを促す。悪意ではなく、おそらく善意で。だが察したらしい老女は、間も無く(?)店を辞めてしまう。
(中略)
 再び桜が満開の季節。店長は花見で賑わう公園で、どら焼きの露店を出していた。かつての下を向いた仏頂面ではなく、胸を張り顔を上げて。おそらく餡は、老女の作り方をベースにして……。

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2017年2月12日 (日)

ジョン・ウー『フェイス/オフ』

 アメリカ映画『フェイス/オフ』(1997年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。前に紹介しているジョン・ウー監督の映画です。

 娯楽作としては、とても面白かった。都合のいいディック的(?)医療技術──本作の根幹アイディアである──&やたら爆発し過ぎが、やや気になったけど(笑)。
 そして、やはり白バト乱舞が(笑)。「ここで?」と言う場面なので、心象風景かもしれない……。

 FBI捜査官ショーン・アーチャー(ジョン・トラボルタ)は、請け負いテロリストのキャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)を空港で追い詰める。アーチャーにとってキャスターは、6年前に自分の命を狙い、その巻き添えで幼い息子を殺した宿敵であった。死闘の末、アーチャーはキャスターを殺した……はずだった。万事解決と安堵していたアーチャーに、驚くべき提案がなされる。キャスターは、昏睡状態で秘かに生かされていたのだ。
 キャスターの仲間が持っていたZipディスク(笑)を解析したところ、LAの何処かにテロルらしきが時限セットされたと判明。アーチャーも、死闘時にキャスターが「疫病をばらまく」旨を言っていたことを思い出す。同時に捕らえたキャスターの弟を尋問するも、口が堅くテロル情報を引き出せない。そこでアーチャーの同僚2人は、アーチャーが刑務所に潜入しキャスター弟から詳細情報を得る作戦を立てる。それに際して、最新外科技術を駆使して文字どおりキャスターからの“顔面移植”(および肉づきの調整・声の変換など)を行っての。
 もちろん、提案を拒否するアーチャー。再びキャスター弟への尋問を行うも、やはり情報を得られない。かろうじてキャスターの昔からの仲間──今回の逮捕劇には関わってない?──から、「(実は仕かけてから11日後である)18日はLAから逃げろ」なる旨のみを言わていたと聞き出す。期日が迫り、やむなく極秘作戦を受け入れるアーチャー。元の顔面は保存され、済んだら戻すと(提案当初に)説明を受けて……。
 術後、計画どおり収監されキャスターに“成りすました”アーチャー。キャスター弟と接触し、なんとか仕かけた場所の情報を得る。だが少し先んじて、昏睡状態だったキャスターが覚醒。仲間に連絡し、メイン執刀医を拉致。アーチャーの顔面を自分に移植(&もろもろの調整を)させ、メイン執刀医およびアーチャーの同僚2人を殺害して極秘作戦を隠滅。アーチャーに成りすましたキャスターは、司法取引を称し弟を刑務所から出す。当初の目的の情報が無駄となり、刑務所に取り残されキャスターに“された”アーチャーは……。

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2017年2月 5日 (日)

ウィリアム・フリードキン『エクソシスト ディレクターズカット版』

 アメリカ映画『エクソシスト ディレクターズカット版』(2000/1973年)を観ました。スターチャンネル1で無料放送をやっていたので。

 『エクソシスト』、初めて観ました。て言うか、ホラー映画を生涯で恐らく5本も観てないけど(笑)。
 途中までは、慎重に不可知論的アプローチで描いていた印象。医者の理屈づけも、そうかなと思ってしまう。でも焦らしに焦らした後、“現象”を決定的に描いてますねぇ。正体(?)は、分からずじまいだけど……。

 ブリッジ歩き(?)は、「これかと!」喜び且つ驚きました。首の真後ろ向きは、さすがにギャグに見えたけど。でも最も驚いたのは、カラス神父への電話の呼び出し音でした(笑)。
 ピアノのアルペジオ(?)が特徴的な有名BGM、本作のだったのね。『ゴッドファーザー』の“あの”BGMと同様に、本編中さり気なく1回しか流れてないけど(笑)。

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2017年1月22日 (日)

クエンティン・タランティーノ『ジャッキー・ブラウン』

 アメリカ映画『ジャッキー・ブラウン』(1997年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 タランティーノ作品、初めて観ました。さすがの面白さですねぇ。本作は名前すら知りませんでしたが、非情に素晴らしい。知的かつボンクラで(笑)。
 一見チープなスクリーン2分割や、サイレント映画の幕間の如きサブタイトル表示。同一シークエンスの繰り返し3シーン等、説明的かつメタ的な構成。なるほど、映画通が好みそう(笑)。

 ジャッキーは、44歳の黒人女性CA。過去に麻薬密輸で実刑を受け、いまは三流以下のメキシコ航空会社に勤めている。そんな彼女が、メキシコからの(届け出が必要な額である)現金5万ドルの持ち込み及び麻薬の密輸で逮捕されてしまう。警察が武器密輸を捜査する一環で、ジャッキーが運び屋であるとの自白情報を受けて。
 ジャッキーを売ったのは、別件逮捕された(小規模な?)武器密輸業者の一人。その逮捕者の相棒──武器密輸ボスが、仕事でメキシコと行き来するジャッキーに運ばせていたのだ。さらなる自白を恐れたボスは、まず逮捕された相棒を保釈させ口封じを行う。
 一方ジャッキーは、警察が持ちかけた司法取引を拒否。そして自分を売った男の顛末を知り、彼と同じくボスからの保釈を受ける。やはり口封じを感じ取った彼女は、最初の危機をガン&交渉により逃れるが……。

# サミュエル・L・ジャクソンが痩せてる!ちょっと腹が出てるけど(笑)。

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2017年1月 8日 (日)

ペニー・マーシャル『レナードの朝』

 アメリカ映画『レナードの朝』(1990年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 「実話に基づいた物語」だそう。それを差し引いても、素晴らしい映画でした。『カッコーの巣の上で』や、小説『アルジャーノンに花束を』を彷彿とさせる。
 ミスターいい人アクター(?)ロビン・ウィリアムスと、ミスター憑依アクター(?)ロバート・デ・ニーロが出演。特に後者は(正しいかは兎も角)見事な病状の表現と、おむつ姿まで披露して。

 1969年ブロンクス。ある療養型の病院に、医師セイヤー(ロビン・ウィリアムス)が職を求めに来る。ずっと研究畑だったらしい彼だが、人手不足ゆえ臨床医として採用される。
 セイヤーは、慢性病患者たちの担当となる。患者たちは、ほとんど自力で動けず意思表示も出来なかった。曰く「魂の抜け殻」で、既往診断では精神活動が無いとされていたらしい。だが新たな同様の女性患者を診たところ、反射的(≒無意識?)に見えて異なる行動を発見する。彼女を含め他の同様の患者たちの病歴を調べると、子ども時代に「嗜眠性脳炎」にかかり、後に現在のような症状が発したことを分かる。
 またセイヤーは、症状がパーキンソン病に類したものではと考える。そこでパーキンソン病の新薬(?)が、効くかもしれないと思いつく。上司から1名のみの治験を許され、十数人の同種の患者の中で最も若い(?)レナード(ロバート・デ・ニーロ)に適用される。
 少量の新薬を、経口投与されるレナード。しかし変化は出ず、セイヤーは消灯後こっそり大量投与する。病室でセイヤーが転寝から目ざめると、レナードのベッドは空。すると別の部屋に、紙に一心不乱に何かを書くレナードが居た。彼はセイヤーと会話し、自分の名を書いたとミミズが這ったような字を見せる。
 みるみる回復したレナードは、一見して普通の人と変わらない状態に。11歳ごろに症状が出始め、20歳で入院。以来30年、ずっと変化なしだったのが嘘の様。セイヤーはレナードの協力を得て、治験を拡大するよう病院を説得。同種の十数人にも、新薬を適用することに。
 他の治験者も、レナードの如く回復。数十年が経った環境変化も有って、悲喜こもごもの患者たち。しかし概ね、“目ざめ”を喜んでいた。やがて先んじてた回復したレナードは、独りで外出できない不自由を訴える。病院に諮るが許可されず、強引に院外に出ようとするレナード。だが力づくで抑えられ、それを境に従来なかったチック症・妄想症が出始める。
 レナードを見て、不安をいだく治験者たち。妄想も有って不信を強めたレナードだが、より症状が悪化していきセイヤーにすがる。むしろ悪化する自らを記録させ、「観察して学べ」とまで訴え……。
 奇跡の一夏が過ぎ、すべての治験者たちが元に戻ってしまった。セイヤーは諦めず、「脳炎後遺症患者」たちの新薬研究を続けるのであった──。

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2016年12月25日 (日)

ジョン・シュレシンジャー『マラソンマン』

 アメリカ映画『マラソンマン』(1972年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。前に紹介したジョン・シュレシンジャー監督の映画です。

 サスペンス(ミステリー?)だからって訳じゃなく、同じ監督・主演者(ダスティン・ホフマン)の『真夜中のカーボーイ』(1969年)より陳腐だったかなあ。少々がっかり。原作者および監督のルーツが、よく働かなかったとは思いたくないけど……。
 それとも凡庸・矮小さで、悪の陳腐を描こうとしたのかしら。ハンナ・アーレントが論じた如く……。

 ニューヨークに住む主役は、長距離走が趣味の大学院生。かつて亡き父が教鞭をとったコロンビア大学で、父が能くした歴史を学んでいる。
 主役の兄(ロイ・シャイダー)は、弟に自分は実業家であると告げていた。だが、実際は違うようだ。ロンドンで受け取った(?)絆創膏の小さな缶を、おかしケースの上げ底下に隠してパリで雑貨商に渡す。国際ビジネスマンに見せて、実に怪しい行為……。
 主役の兄が受け渡した缶は、ニューヨークで老人が貸金庫から取り出したものであった。それを何者かに秘かに渡した後、運悪く交通事故死する老人。ニュースは彼のことを、敗戦時に(?)死んだとされるナチス党員の兄であると報じるのであった……。
 老人の死により、狂いだした歯車。兄は身の危険を察知し、何者かに殺される雑貨商。やがて「影響」は、何も知らない弟──主役にも及んで……。

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