2017年9月21日 (木)

花見沢Q太郎『Cue 03』

Cue03 花見沢Q太郎『Cue 03』(サンデーGXコミックス)を読みました。前に紹介している漫画の、最新から一つ前の巻です。

 グループ主ヴォーカルが笑わないのは、子ども時代に生き別れた父親が理由であると。有能で人柄も良かったけど、「笑顔がモットー」が仇となり要らぬ不幸を背負って……。
 前巻で脱退したメンバーに代り、14歳新人が加入。アイドル要素の全方位で優秀だが、アクシデントで予定どおり行かないと崩れてしまうと言う。
 主役(マネージャー)が、ヴィジュアル系(?)バンドマンだったらしい描写も。知ってか知らずか、こっそりグループ主ヴォーカルが当該バンドCDを聴いていたり。
 次巻へと跨るエピソードは、ミニアルバム作成──プレスCD(?)初リリース及びアイドル大イヴェントへの参加。そこで、前巻の「ネコ科アイドル」が再登場する(笑)。

 あとがき漫画の他に、連載開始時ラフ画6ページも収録。見覚えない女子2人は、新メンバーの没なのか否か……。
 カヴァー下の裏表紙マンガは、久々のエロ同人(オリジナル)製作について。他社(画報社?)の仕事が流れ、思わぬスケジュール空きが生じたからと(笑)。

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2017年9月17日 (日)

カトウタカヒロ『ジンメン3』

Jinmen03 カトウタカヒロ『ジンメン3』(サンデーうぇぶり少年サンデーコミックス)を読みました。前に紹介している漫画の、最新から一つ前の巻です。

 次から次とゴリラが出てくるけど、一つの動物園にそんな居ないでしょ(笑)。

 初めて人間の側──主役の馴染み飼育員から、明かされる「ジンメン計画」。真の目的は不明だが、動物のコミュニケーション能力を発達させ知能向上をうながすと言う。その為の手段として、動物に人間の如き「顔」と「白目の多」い眼──動物は黒目の方が多いそうな──を人為的に与える。
 ジンメン化した動物(哺乳類のみ?)の暴走も想定し、幾重にも施されていた対策措置。対策には最寄り自衛隊駐屯地もコミットしていたが、想定を上回るジンメンの反乱ぶり(?)に対抗できず。人為的な大陥没および有害電磁波(?)が、フェイルセーフとしてジンメンの域外流出をストップ。それゆえ、逆に域内の人間に逃げ場が無く……。
 駐屯地へと辿り着いたが、域外に脱出できなかった主役たち一行。駐屯地の地下でジンメンに軟禁され、怪しげな食事を供される。その食事をとった人間たちは、ジンメンに従順かつ異様な態度に変化。飢えつつも、その食事──人肉に薬物を混入した?──を拒否する主役たち……。
 そんな主役たちを、救出に現れる異相のサファリ職員2人。地上で出会っていたが、大型ヘリコプターが飛び立つ寸前のジンメン攻撃に際し別々に──彼らだけで逃げていたと思しい。救出に加えて、職員たちは駐屯地の特定薬物を回収。それを摂取した女性職員が、ゴリラに近しい姿に変化。「ジュウメン」化し、ジンメン化ゴリラたちと互角以上に戦う。
 地上に出る寸前、ずっと昏睡状態だった幼なじみ女子が覚醒(主役は、数日前に地下で覚醒)。主役を見て、驚愕する女子。地上でサイの攻撃を受け、完全に首が折れていたのに……と。加えて(馴染みじゃない方の)男性職員に、「もうお前は人間じゃねぇんだ」と言われる主役。
 地上に出て、もう1人の女性職員と合流する一行。だが駐屯地の外から、大型を含む動物の大群が迫って来ていた。その先頭には、猪突猛進するゾウ──主役の親友たるハナヨが居て……。

 カヴァー下の表紙イラスト及び巻末4コマは、従来どおり御ふざけモード。でも最後の4コマ1本のみ、ハナヨの悲喜を描いた切ないもので……。

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2017年9月14日 (木)

松沢まり『ふくねこ1』

Fukuneko01 松沢まり『ふくねこ1』(ACTION COMICS)を読みました。

 とても気に入りました。ふくねこ(福猫)フクが可愛くて(笑)。
 表カヴァーの幼女がフク。猫耳&しっぽを持ち、おかっぱ頭&白ロンパース(背中リボン付き)の出で立ち。基本「ふくねこが自分で選んだ人間だけ」そう見え、他の人には白リボンをしょった黒猫にしか見えない(らしい)。しゃべりは片言。もう1匹のオスふくねこは、普通にしゃべるのに。
 福猫町の氏神「大福神(だいふくかみ)」から力を授かった、長命の猫である「ふくねこ」。自ら主を選び、ちょっとした(対人関係の?)福をもたらす。大福が力の源で、フクは食べると「こいこい」と手招き振りをし福を呼び込む。

 主役は中2女子。7年前に両親が突如失踪したまま、一家を支える姉(漫画家)と弟(小学生)の3人で暮らしていた。だが半年前に(母系で遡った)曽祖母が亡くなり、空いた家──郊外より少し遠い地の──に引っ越すことになる。
 親友と離れ離れになり──電車で1時間ぐらいと思しいけど──、ふてくされ且つ落ち込む主役。そんな彼女に、どこからともなく現われ懐いてきた不思議幼女。大いに戸惑うが、家族では弟にしか同様に見えないらしい。近所の祖母らによれば、曽祖母の「何代目かの」飼い猫フクであると事もなげ。曽祖母の死後も、空き家を離れようとせず住まわせていと言う。
 祖母によると、主役と娘時代の曽祖母が似ているらしい。昔の写真が有り、「初代」黒猫フクを抱く曽祖母は確かに似ている(髪色は違う)。まとわりつくフクを、いささか疎ましく思う主役。そんなフクの行動は、ある「やくそく」に基づいてるらしく……。

 カヴァー下の表紙には、前後に描き下ろし(?)ミニ漫画が。「もちもち」と大福を食べ、「スースー」と眠るフクが愛おしい(笑)。

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2017年9月10日 (日)

手塚治虫(原案)/ゆうきまさみ(コンセプトワークス)/カサハラテツロー(漫画)『アトム ザ・ビギニング06』

Atomthebegin06 手塚治虫(原案)/ゆうきまさみ(コンセプトワークス)/カサハラテツロー(漫画)『アトム ザ・ビギニング06』(ヒーローズコミックス)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 「アジアで発見された未知の物体」「その内部に秘められた(中略)謎のテクノロジー」って……(笑)。

 世界中の自律型ロボット100体が集ったWRB。ルールは単純。ビーチフラッグの如くバトン争奪し、スタート地点に帰還。早い者勝ちで戦わずとも良いし、バトンを持たない者同士が戦ってもOK。バトン10本ロボット100体で始まり、回を重ねる毎にバトン数をマイナス1(全10回戦)。バトン取得(して帰還)でポイント付与され、行動不能となれば脱落。全10回戦が終わるまで、修理は不可。
 A107は、飛行速度および地上での敏捷性で他を圧倒。1回戦ダントツ1位で、余裕綽々のインタヴュー応答(笑)。2回戦を前に、兄(A106)にいいところを見せんと勝ちたい気持ちを募らせる。その「感情」が内蔵センサーを通じ増幅・発信され、(自閉していない)周囲のロボットたちに影響を与えてしまう。
 1回戦バトン取得10体は、ハンディとして遅延30秒スタート。それでも多くの機体を追い抜き、易々とバトンを取得するA107。だが(自閉していなかった)周囲のロボットたちが、一斉にA107を攻撃し始める。A107の如く、勝ちたい感情(?)を募らせて。1対1ならば、巨体ロボットにも劣らないA107。だが袋だたきを受け、亀の姿勢で戦意喪失。「恐怖」の感情を募らせ──それは伝播しないの?(笑)──、兄に“音声で”助けを求める。
 競技フィールドとは通信遮断されているが、マイクに拾われ観客席に流れるA107の声。それを聴き、観覧ゾーンで走り出すA106。だが天馬に、リモート緊急停止されてしまう。そうとは知らず、助けに来ない兄への好意を反転(?)させるA107。他者嫌悪(?)と破壊衝動に支配され、それを再び周囲に伝播。既にゴールした4体を除き、互いに無差別破壊。カメラドローンや、観客席まで攻撃し始める。
 バトルロイヤルの中、最前とは違って無双するA107。それらの混乱を受け、投入されるオーストラリア軍ロボット部隊。だがリーダー機がA107にハッキングされ、部隊ごと支配されてしまう。さらなる混乱を収拾せんと、バルト──Dr.ロロによるマルスの量産ロボット部隊が投入され……。

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2017年8月31日 (木)

せきはん(大森しんや)『恋ヶ窪★ワークス』上下巻

Koigakuboworks せきはん『恋ヶ窪★ワークス』上下巻(アース・スターコミックス)を読みました。前に紹介した漫画家の代表作(?)です。

 表題作は、いまは無き月刊誌「ミスターバイク」の2003年8月号から2006年9月号にかけて掲載された本編23話+追加5話。やはり同誌に掲載された、「はじめてのタンデム」(1991年)と「極楽ライダー」前後編(1994年)も収録している。

 「恋ヶ窪★ワークス」は、一応(?)バイク屋マンガ。熱い走り──も無くはない──と言うよりも、人間ドラマ&ちょっぴりノスタルジーの「御近所ファンタジー」である。出番は少ないけど、拾われた子猫が可愛い。無表情に「なー」と鳴き、座布団の上で「ぷるぷる」と震えてる(笑)。
 主役は、作品名が店名のバイク屋で働く10代(?)女子。高校を1学期中退(&保護観察処分)した、元レディース(?)の。かつて唯一の親友が事故死し、忽然と現れた「バイクの妖精」を名乗る店主(ボス)に自殺寸前を救われた。
 とは言え過半は、おバカで明るいバイク日常話。加えて幽霊の如きやゲニウス・ロキ、そして「バイクの妖精」が比喩ではなかったらしい……。

 「はじめてのタンデム」は、作者のコマ漫画2作目だそう。男子高校生が、転校する同クラス女子と最初で最後の(?)タンデムをする。甘酸っぱい内容と共に、タッチが細く初々しい(笑)。

 「極楽ライダー」は、「恋ヶ窪★ワークス」の原型だそう。かつてバイクで事故死した天使見習い(?)男性が、特別休暇で30年ぶりに地上へと降臨する。ギャグ漫画の如く、タッチが太くダイナミックな。

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2017年8月24日 (木)

きゆづきさとこ『棺担ぎのクロ。懐中旅話~カイチュウタビノワ~6』

Hitsugikatsugi06 きゆづきさとこ『棺担ぎのクロ。懐中旅話~カイチュウタビノワ~6』(まんがタイムKRコミックス)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 冒頭1篇を除き、「呪い」に関わるエピソードから成る本巻。後書きで、「おそらく次の巻が、最終巻になるんじゃないかな」と……。

 魔女ヒフミ(1・2・3)の根源が、人格の如きを持つ黒い“でんせんびょう”であると。そしてヒフミを構成──女性3人が合成された場所こそ、猫耳/しっぽ幼女であるニジュク(29)&サンジュ(30)が発見された研究所であると……。
 旅の途上、「幻の大陸」に上陸──導かれる主役。「最初の大陸」に在る「最初の王国」。その「はじまりの国」は、失った王の帰還を「数百世紀」以上(?)待ち続けている。その元王国を包み隠す霧の中で、元の姿(?)を取り戻す主役(&蝙蝠)。「黒いもの」を排除し姿を隠した元王国には、「呪い」の力が及ばないらしく……。
 主役の身体が(文字どおり)壊れかけ、それを修復するニジュク。その際に(主役に感染した一部たる?)ヒフミと対話し、目をつけられてしまう。ヒフミが出て行った後にニジュク&サンジュ(の基になる2人)が研究所に来たゆえ、互いの出自が同じだとは知らず……。

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2017年8月20日 (日)

木城ゆきと『銃夢火星戦記4』

Gunnmmc04 木城ゆきと『銃夢火星戦記4』(イブニングKCDX)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 ほとんど主役──陽子(ガリィ)の出番が無い本巻。主役の代わりに、エーリカが秘宝探索──なぞ解きに大活躍。加えて、負けず劣らず「仮面の怪人」も活躍。最終エピソードから、怪人の回想編──『銃夢LO』カエルラの如き?──に突入……(笑)。
 わずかな陽子の出番。いつもの真ん中分け──200年後のガリィも不変の──ではなく、前髪ぱっつん気味ヘア。読み聞かせする“自称”母親に見せる、驚愕の表情および芋虫の形態模写が尋常じゃなく愛らしい(笑)。
 陽子の出生が、火星シドニア領主に関係するらしいとの仄めかし(貴種流離譚?)。幼児にも関わらず陽子が全身サイボーグなのは、怪人およびシドニア領主も罹っている奇病「人面腫」と関係するのか否か……(前巻では例え全身サイボーグ化しても、唯一残した脳に人面腫が生じるとあったけど)。

 仮面の怪人が、陽子を引き取ったシドニア貴族と繋がってたと知るエーリカ。怪人は真相を明かさず、陽子に「出生の秘密」が有るとだけ告げ……。
 怪人と過ごし、火星の「無慈悲」──苛烈な環境に由来する──を直覚するエーリカ。怪人の元に居る科学者を、事故と見せかけ殺害(怪人には御見通し)。一方で怪人に復讐に来(て返り討ちにされ)た美形青年男子に、家来あつかいしつつ懐いたり。
 「黄金の杖」が描いた暗号を解き、苦労の末「火星の秘宝」の隠し場所へと辿り着くエーリカ&怪人たち。するや否や、弱々しかった青年男子が豹変。シドニアではない領主に雇われた、密偵だったと明かす。エーリカの秘かな協力を受けていたが、自尊心のため彼女も殺すと宣言。だがやはり怪人には御見通し(笑)で、今度こそ真の返り討ちに遭う。青年に裏切られ、茫然とするエーリカ。それを(悪の)糧にしろと、彼女に告げる怪人。
 13年前。後の怪人は、人生および家族をこよなく愛する陽気な青年男子であった。シドニア領の遺跡で妹と共に、科学者である父の発掘調査に参加。そこには、後のエーリカ父も居た。いよいよ最終的な発掘が為され、スポンサーたる後のシドニア領主が臨場。黄金の杖が発見されるも直後、後のシドニア領主に生き埋めにされそうになる発掘隊。後のエーリカ父が機転を利かせ、一部メンバーが脱出。だが妹は重体。加えて一行は、凶悪殺害犯として指名手配されて……。

# シドニアの宮殿地下に屹立する、「護国天使」たる巨大ロボット。まさか、『銃夢』おなじみ「火星大王」じゃないよねぇ……(笑)。

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2017年8月10日 (木)

アニメ映画『デジモンアドベンチャー』『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』

 アニメ映画『デジモンアドベンチャー』(1999年)『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 どちらも細田守さんが監督で、TVシリーズ本編の前日譚(21分)および後日談(41分)。
 前日譚(本編の数年前)は、得体の知れない雰囲気が良かった。完全体(?)デジモン2体が深夜の巨大団地に出現し、(全編で流れる)ラヴェル『ボレロ』のアレンジ曲をBGMに大立ち回りを繰り広げる。それを、後の主役が目撃する。
 後日談は前日譚・本編(デジタル・ワールド?)とは異なり、現実のネット空間が戦いの舞台となる。それゆえ『攻殻機動隊』との類似を強く感じ、また時代に寄り添った(?)風俗描写と相まって、普遍的な突破力に欠けて見える。

 細田さんの演出は、いままで観たのは(自覚する限り)『おジャ魔女どれみドッカ~ン!』第40話だけ。印象的だけど面白いとは感じず、『時をかける少女』以降も観たいと思いませんでした。今回『ぼくらのウォーゲーム!』を観て、やはり観たいとは思えず……(笑)。

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2017年8月 6日 (日)

手塚治虫(原案)/ゆうきまさみ(コンセプトワークス)/カサハラテツロー(漫画)『アトム ザ・ビギニング05』

Atomthebegin05 手塚治虫(原案)/ゆうきまさみ(コンセプトワークス)/カサハラテツロー(漫画)『アトム ザ・ビギニング05』(ヒーローズコミックス)を読みました。前に紹介している漫画の、最新から一つ前の巻です。

 「唄って踊れる従順な美少女型ロボット」3体が、冒頭エピソードで登場。底辺の主役たち7研とは対極の、予算・人材ともに豊富な1研が作った。それを見たお茶の水が、「人間の尊厳さえ傷つけるもの」と指摘。スプツニ子!さんによる、「人工知能」表紙イラスト批判を思い出しました(笑)。
 ついにA107──新型AI搭載の「ユウラン」が起動。「ローズメタル」外装で、1.3m弱58kgと小柄。女子2人が正式に開発に加わり、パーソナリティ(?)も女性的に。ゆえに、兄(A106)・妹(A107)認定された(笑)。

 日本において、ロボット研究トップの練馬大学。そんな練大に対し、科学省からWRB(ワールド・ロボット・バトリング)への出場命令が内密に下る。だが学内トップの1研には、戦闘に秀でたロボットは無い。そこでA106を「ロボレス」優勝させた7研に対し、学長・教授会からWRB参加が要請される。
 当初は断る主役2人。だがDr.ロロの参加を知らされ、一転して優勝を請け負う天馬。だがA106ではなく、新設計したA107を製造し参加させたいと希望。それが認められ、7研の予算は増額。加えて、学部生モトコ(1研トップ学生の妹)および学外高校生ラン(お茶の水の妹)の開発参加も公式に認められて。
 A107搭載の新ベヴストザイン(AI)には、「感情」が組み込まれたと言う。そのせいか否か、兄(A106)や人間たちを見下すA107。兄とは短距離通信で対話するものの、人間には(音声で)意思伝達しない。教育係の兄の注意は無視。あまつさえ1研「3人娘」に対するネットでの高評価を知り、無人となった深夜(?)にカチコミ(笑)。ただ、「気に入らない」からと。
 「3人娘」2体を中破させ、1体を完全破壊する寸前。妹(A107)を制止する兄。「3人娘」を守る理由を“論理的に”問われ、返答できないA106。兄の3倍の3千馬力を誇り、「マイクロジェット」で飛行まで可能なA107。だが経験で上回るA106は、妹の増設タンクを奪い行動不能に追い込む。
 A107の高性能ぶりを鑑み、教授会からのお咎めは無し。だが1研への襲撃後、妹からの問いかけ(短距離通信)を無視し続けるA106。そんな兄を、「怒ってるんだ」と評する妹。感情が組み込まれなかったA106に対し、自然に芽生えたのではないかと。妹の洞察を受け、もう教えることは無い旨を告げ(無視以上の)通信遮断するA106。そんな兄に対し、初めて発声し謝罪する妹。A106は、A107は「悪い子」ではなく「ボクの妹」だと抱きしめて……。

 巻末エピソードで、ようやくWRB──オーストラリア南部へ。開会セレモニー──大会スポンサーらの軍用ロボット等による──までで、戦いは次巻に(笑)。

# カサハラさんは『鉄腕アトム』で、「自分勝手でわがままで。ウソも平気でつく」ウランちゃんが(アトムは除いて)最も好きだっんだと(笑)。

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2017年8月 3日 (木)

アニメ映画『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海』

 アニメ映画『銀河英雄伝説 わが征くは星の大海』(1988年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 販売アニメに先立って、パイロット版の如く製作されたらしい本作。脚本、いまは亡き首藤剛志さんだったのね……。
 ウェルメイドだけど──砲手(?)ら下級兵士もマルティ・カッティングで描く等──、予備知識が前提かしら。まったく知らないと、面白味が大きく減じたであろう……。

 銀河帝国軍イゼルローン要塞の防衛を目的とした、「第4次ティアマト会戦」。その直前に、遠征艦隊を率い訪れた帝国軍ラインハルト大将。皇帝の寵姫を姉に持ち、「スカートの中の大将」と陰口をたたかれる存在で……。
 要塞への到着を目前に、要塞司令官(?)から自由惑星同盟軍への迎撃を命じられるラインハルト。戦場のガス惑星を利用した巧みな戦術で、自艦隊をほぼ無傷に敵艦隊の過半を殲滅してみせる。だが本番たる会戦でも、おとりとして艦隊単独での前身を命じられ……。

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