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2009年8月16日 (日)

アラン・レネ『去年マリエンバートで』

Marienbad フランス/イタリア映画『去年マリエンバートで』(1961年)を観ました。DVDで。
 この映画の存在は、やずみさんに約二年前に教えていただきました。最近に再DVD化され、ようやく観れました。

 筋書きは、複雑にして単純。古風な巨大ホテルで出会った男女。女は、夫らしき別の男と滞在しているようだ。しかし男は、女と一年前に出会っていたと言う。だが女は、知らないと言う。そんな男女が、出会っている/いなかった・駆け落ちする/しなかった(?)話。
 男女三人(名称不明)の他にも、お客・従業員などはいます。しかし、ほとんど「男女」しか喋りません。いや、冒頭の劇中劇は別として、八割ぐらいは男一人が喋ってます。

 今回のDVDは、「HDニューマスター」だそう。白黒2.35:1画面・モノラル音声・94分。20ページのブックレット付きで、税込み定価5040円(!)。26%引きで、Amazonで予約購入しました。
 ブックレット内容は、解説(製作過程)が11ページ。残りは、主要スタッフ/キャスト解説。

●二回観た後(ほぼ予備知識なしで)
 芸術ですねぇ。(結果として)芸術にまで高まった映画ではなく、芸術としての──表現手段としての映画。様式的かつ前衛的な。映画として、ぞんざいなわけではありませんけど(人力ストップ・モーションもね)。むしろ、緻密な構成ですね。(女役の役者によると、偶然性も少なからず生かす撮影だったようですが)
 理解するのではなく、感じ取る。感じるといっても画作り“のみ”をとか、暗喩をとかではなく。目を瞠って、脳で感じるんですね。
 意味。連続性。不自然。抽象性。愛。幻想。静止。飛躍。様々な多義性が有りそうで無さそうで、どれでもあり、どれでもない。
 スタイリッシュな『ドグラ・マグラ』を思わせる構成──とか例えたら、怒られるかしら(笑)。でも、単純な精神/記憶錯誤とかではないよね。無論、多元宇宙や時間跳躍でも。

●三回目に見た後(ブックレット及びWikipedia記事を読んでから)
 これぐらいの予備知識じゃ、理解のほどは変わりませんね!(笑)飽きもしないし。眠くはなるけどね(笑)。
 台詞で言及されてる“他の寝室”の相違に、ようやく気づけました!ベッドに、ハートマーク(?)が無いとか……。
 迷宮──閉じた円環なのか。そんなことは、どうでもいいのか──。心地よくも、興味深く不快な映画でした。

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