2018年9月20日 (木)

山口貴由『衛府の七忍5』

Efuno7nin05 山口貴由『衛府の七忍5』(チャンピオンREDコミックス)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 承前の武蔵エピソードは、明石レジイナが怨身忍者だったのか否か不明瞭。怨念が消えたのか、滅してしまったけど……。
 次エピソードは、「舞六剣(ぶろっけん)」──信玄の巨具足(おおぐそく)をめぐるもの。当然(?)、ツムグ(紡)──エクゾスカル霧の似姿である──が登場。諏訪頼水が拡充具足「無明(むみょう)」をまとい、『シグルイ』伊良子の似姿の如きで……。

 鎧「実高」をもってしても、明石全登に破れそうになる武蔵。絶体絶命の危機に、どこからともなく現われた「神童殺し」。それは3年前に武蔵が拵え、勝利後に捨てた木剣。秘かに(?)戦いを見物する、桃太郎らにより投げ込まれたものだった。自らの「鬼哭隊」に、いずれ(?)武蔵を「魔剣士」として招くために……。
 ところ変わって諏訪湖。そこには“大”具足「金陀美(きんだみ)」──現在は“巨”具足?──をまとう家康を敗走させた、信玄の巨具足「舞六剣」が眠っていると言う。主を亡くし、湖中に没してしまった……。

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2018年9月16日 (日)

平井和正・石ノ森章太郎(原作)/七月鏡一(脚本)/早瀬マサト・石森プロ(漫画)『幻魔大戦 Rebirth 7』

Genmarebirth07 平井和正・石ノ森章太郎(原作)/七月鏡一(脚本)/早瀬マサト・石森プロ(漫画)『幻魔大戦 Rebirth 7』(少年サンデーコミックス スペシャル)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 ヒト型ロボット管理者(?)の台詞で、地球で過去に「“幻魔”ヲ負カシタ文明モアル」と。驚き!まさか、アニメ映画『幻魔大戦』じゃないよねぇ(笑)。
 マ王が自分に双子をに挑ませた理由として、破壊衝動が「自分自身にも向けられている」なる双子の台詞が。オリジナル──平井さん又は石ノ森さんが書いてたか憶えてないけど、なるほどなーと思いました。

 異種である王と瓜二つの兵が、大量に存在した幻魔領域。王なる個体は、記憶を消され廃棄されたと告げられ……。(ヨーロッパ神話人種の長の息子との、関係は不明のまま)
 丈たちが逃げ込んだ幻魔領域の奥は「牢獄」で、複数の幻魔が鎖で繋がれ、「幻魔樹」の養分とされていた。その中に、マ王(石ノ森章太郎『幻魔大戦』)の姿も。記憶と能力を削がれ、「囚人」となっているらしく……。
 加えて牢獄内には、「クロノス」なる灯台の如き石積みの塔が存在。そのロボット管理者によると、遠い前世で丈が作ったシステムだと。時空を旅し、人類の失われた英知を収集保管する自動システム。それが幻魔樹──付近の時空に根を張る──に囚われるも、マ王が近くに居ることにより他の者が近づけず、図らずも守られたと……。
 己の存在をかけ、捨て身で幻魔樹に挑む王。囚われの幻魔たちや陸上戦艦の助力も得て、時空の狭間の幻魔樹を死(?)に至らしめる。王も消滅。クロノスは解放されるも、囚われの幻魔たちも同様(マ王は不明)。生物宇宙船──時空を超える──が迎えに来て、丈は帰還の途に……。
 元の世界(?)では、ソニー・リンクスが苦境に。ステラ&ベガと離ればなれになり、加えて超能力を使えない状況。なぜなら、ブロッカー(阻害能力者)なる日本人少女を保護して逃げているゆえ……。
 タイガー博士が指揮する(?)対ESP装備部隊を相手に、囚われの危機のソニー&ブロッカー少女。そこに現れた、双子のジン&ルーフ(石ノ森章太郎『幻魔大戦』)。近くにブロッカー少女が居ながら、超能力が使える二人。
 対ESP部隊を倒し、ソニーたちを救う双子。彼らは、「魔王」東丈を倒すのが目的だと述べる。別の時空で、救世主ではない丈に敗北したらしく……。

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2018年9月13日 (木)

忘れらんねえよ『俺よ届け』

Oreyotodoke 忘れらんねえよ『俺よ届け』(初回盤DVD付き)を聴きました。前に紹介しているバンドの5枚目のアルバム(ベスト盤を除く)であり、且つ2枚目のミニ・アルバムです。2016年10月に出た。

 全5曲18分。内3曲がミディアム調。マシータさんが、サポートでドラムを叩いている(付属ライヴDVDでも)。

 「俺の中のドラゴン」は、おなか急降下についてと思しい歌。ブツをドラゴンに、便器の溜まり水を「伝説の湖」に例えた。
 「眠れぬ夜は君の名をググるよ」は、美メロディのミディアム・バラード。タイトルは凡庸で、歌詞は平凡だけど(笑)。
 「うつくしいひと」も、美メロディのミディアム・バラード。切なく、やはり片想いを唄っている。
 「まだ知らない世界」もミディアム調で、Cメロディが美しい。歌について唄い、ほとんど卑屈さが無い。また、恋愛要素──ストーカー的な片想いも無い(笑)。

 DVDは、「ツレ伝ツアー2016」ファイナルO-EAST公演「MC含む本編ノーカットver.」。全19曲87分リニアPCM(48KHz)。
 演者は3人のみ(音源だと、サポート・ギターもいたり)。キャメラが複数スウィッチンぐしていて、なかなかのクオリティ。さすがに、レール移動キャメラは無いけど。
 「CからはじまるABC」は、つんのめるような速さ。デビュー時とは異なり(?)、荒くてパンキッシュながらも上手い(マシータさんのおかげ?)。
 「ばかばっか」曲中、柴田さんがギターを置き、ハンドマイクでクラウド・サーフィング(客席の頭上を、手で支えられ移動)。そのままバー・カウンターまで行き、生ビールを買ってクラウド・サーフィングされたまま呑む(笑)。
 「犬にしてくれ」前に、しんみりMC。梅津さん共々、かっこ良く頑張ろうと誓ってましたが……。

 ベース梅津さん──バンド創設メンバー2名の1人──も、2018年5月で脱退。公式サイトを見るに、前向きに感じられましたけど……。

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2018年9月 9日 (日)

J・J・エイブラムス『M:i:III』

 アメリカ映画『M:i:III』(2006年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。
 前に紹介しているシリーズの、前に紹介しているJ・J・エイブラムス監督による映画です

 いままで観た同シリーズで比べると、『2』より下で『ゴースト・プロトコル』より上かしら。
 一見どんでん返し──真の裏切り者の存在が見え見え。ゆえに求められる、その顛末および動機の軽さ。マクガフィンも同様。メタ・フィクション性──物語への批評なのかしら?(違うね)

 現場第一線からは退き、訓練教官となったイーサン。私生活では、看護師女性と婚約。そんな彼に、教え子だった女性エージェント救出が要請される。
 ベルリンでの初任務中、対象者に拉致監禁された教え子エージェント。悩んだイーサンだが、全4人チームで救出に向かう。辛くも奪還した女性エージェントだが、直後に頭部に埋め込まれたマイクロ爆弾により死亡。その前の逃走中2人きりの時、彼女は無線を切ってイーサンとだけ内密に話したがっていたのだが……。
 ベルリンでの任務対象者は、なぞ多き死の情報商人(?)。エージェント救出は失敗し、本来の任務──(救出のサブ任務だった?)情報奪取も失敗。局長から、直属の上司ともども叱責を受けるイーサン。だが救出過程で破壊された奪取PCから、辛うじて次の取り引き情報(日時・場所)を得る。(失敗したら迷惑かけるからと)直属の上司にも告げず、その場所──バチカンに向かうイーサンたち4人。
 バチカン内部に潜入し、死の情報商人および取り引き情報を誘拐・奪取するイーサンたち。移送する輸送機内で、(本格的ではないが)行われる尋問。だが尋問には答えず、イーサンの女を調べ上げ共々酷い目に合わせると薄ら笑う死の情報商人。
 アメリカに帰還しての護送中、教え子エージェントがイーサンだけに秘密裏に送っていた情報──記録媒体の解析結果が明かされる。それは、イーサンたち組織の幹部と死の情報商人が内通していたと言うもの。それをイーサンが知った直後──海上(?)の橋で、無人戦闘機のミサイル攻撃を受ける護送車(の警備車両)。死の情報商人の奪還のため、特殊部隊を乗せた軍用ヘリコプターも現れ……。

# マギー・Qが素敵!ハリウッドのアジアン・ビューティーって、これまでピンと来る人いなかったけど(笑)。

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2018年9月 6日 (木)

せきはん(大森しんや)『モーターサイクルメモリーズ2』

Mcmemories2 せきはん『モーターサイクルメモリーズ2』(アース・スターコミックス)を読みました。
 前に紹介している漫画家の作品集です。(『グッバイエバーグリーン』から?)本巻までをもって、既存のバイク漫画は打ち止めだと……。

 月刊「ミスターバイク」に掲載された、読み切り&前後編。作者の一言解説付き。おなじみファンタシーや現実的エピソードに加えて、なんとSFも1編ある。

 「100 MILES HIGH」は、アメリカ映画『ヴァニシング・ポイント』に影響を受けたとのこと(前田日明さん!)。アメリカが舞台で、『キリン』の「ゴストレイ」を彷彿とさせる。
 「雨がやんだら」は、おじさんと男の子に見えるJCのふれあい(笑)。おじさんが、やはり『恋ヶ窪★ワークス』のボスっぽい。
 「ラクライダー THE THUNDER BOLT RIDER」は、(『サムライダー』みたいな)落雷+ライダー(笑)。アメリカっぽい外国(ヒスパニック?)が舞台の、暴走ファンタジック青春コメディ。
 「虹」は、広島(?)の田舎の兄妹(小学生)とパンキッシュおじさんライダーの一瞬の触れ合い。兄妹の絆に、大変ほっこりする(笑)。
 「月光」は、ハヤブサが登場するファンタシー。臨死体験で、死神と爆走する。
 「Motor Tribe」は、遠未来(?)ディストピアSF。ロボット達が主役で、地下都市のみに住むらしい人間は登場しない。ヒト型ロボットが人間社会から廃絶され、地上でバイクを駆り盗賊と化している。
 「Monkey Girl」は、JKがモンキーで走り出す“寸前”までが描かれる。企画で、ところどころ札幌の1クラスの小6児童たちが作画。人物やバイクや背景など、平均して1ページ2コマぐらいで。

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2018年9月 2日 (日)

フランクリン・J・シャフナー『ブラジルから来た少年』

 アメリカ映画『ブラジルから来た少年』(1978年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 傑作に近い佳作かしら。ほぼ直訳の邦題ですが、ネタバレを一つ減じているのがナイス(笑)。
 グレゴリー・ペックの重厚で、なおかつ醸すB級臭がいい!同じく名優であるローレンス・オリヴィエ──対して枯れたいい味を出してる──との、間接および直接の対決も痺れる!

 ウィーンで妹と暮らす、老人男性リーベルマン(ローレンス・オリヴィエ)。有名なナチ・ハンターであったが、すでに戦後30年以上。ユダヤ人のパトロン──彼自身もユダヤ人である──にも見放され、ほとんど世間から相手にされなくなっていた。
 そんなリーベルマン宅(兼オフィスのアパート1室)に、パラグアイからタレこみ電話がかかってくる。相手はアメリカ人青年男子で、自主的にナチス残党を調べているらしい。南アメリカに居るナチス残党など、ありふれていると最初は相手にしないリーベルマン。その電話後に青年は盗聴機を仕かけ、ナチス残党らの秘密作戦の一部内容を知る。それをリーベルマンに再度の電話で伝える途中、残党メンバーに殺されてしまう青年。(集まった残党メンバーの写真は、最初の電話前にリーベルマンに送付ずみ)
 リーベルマンが知った、奇妙な作戦内容。それは、これから「2年半で94人の男を殺せ」なるもの。西側ヨーロッパ諸国(イギリス含む)及びアメリカに住む、65歳の公務員(または準ずる公的職業の)指定人物94名。彼らを、それぞれの指定日に殺せ。しかし、標的の家族に危害を与えてはならないと言う。作戦を命じたのは、ナチスの人体実験医師メンゲレ(グレゴリー・ペック)。殺害実行者には意味するところを知らせず、事故死などを装った計画が実行に移される。
 その作戦の奇妙さに、さすがにリーベルマンも調査を開始。ロイター通信の古い(?)知人に昔の貸しを返せと、上記条件(住所・年齢・職業)に合致する不審死者のリストアップを依頼。その内の西ドイツの一軒を訪ねると、未亡人の妻と共に、色白・青い目・黒い直毛の少年男子が居た。傲岸な雰囲気をかもす10代半ばぐらいの、母親が若いながらも不釣り合いに年若い……。

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2018年8月26日 (日)

ピーター・ハイアムズ『カプリコン・1』

 アメリカ映画『カプリコン・1』(1977年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 あまり期待せずに観たけど、期待外れでした(笑)。アイディアは悪くない──有人月着陸が元ネタであろうけど、低クオリティでもない。でも陰謀論が雑で、最後カタルシス不足。その前のチェイスが長すぎ。

 アメリカによる、人類初の有人火星飛行/着陸計画。その出発の十数分前──ロケット発射シーケンス中に、搭乗パイロット3人が宇宙船カプリコン1号から秘かに連れ出される。そのまま発射シーケンスは続き、無人のままロケット発射。だが管制室では、予定どおり有人発射された扱いで……。

# 宇宙パイロットの1人が、O・J・シンプソン。この人が!、って思いました(笑)。

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2018年8月19日 (日)

夢枕獏『キマイラ11 鬼骨変』

Chimera11 夢枕獏『キマイラ11 鬼骨変』(ソノラマノベルズ)を読みました。
 前に紹介している小説の、最新から二つ前の巻です。2015年11月に出た。

 主役の大鳳が、ほんの少しだけ登場(笑)。前巻「序章」久鬼の、短い春のシーン──物語メイン時間(?)より1シーズン先──と対になるような……。
 キマイラ争奪戦に、アメリカ及び中国が政府レヴェルで絡んでくる様子。なんだか、平井和正「ヤング・ウルフガイ」シリーズっぽい(笑)。確か獏さん自身が、昔に影響を公言してましたけど……。
 現代パートは、菊地が引き続き良かった。新登場の白人少年男子は、かつて大陸エピソードに出てきたロシア系(?)男児と関係あるのかしら?「グリフィン」なる呼び名が、いかにもキマイラっぽい。
 古代パート(およそ2500年前!)は、なんと赤須子が登場!シリーズ初期(?)に伝説として少しく触れられてたけど、すっかり忘れてました(笑)。妻子に関わる部分は、獏さん節(?)が良いです。露悪的で……。
 同じく古代パートで、シッダールタ──後の仏陀が登場。かつて獏さんはシッダールタ冒険譚(長編2作?)を書きましたが、直接リンクしてるのかしら?そうだったら、準主役の古代インド拳法づかいシュードラ(?)──左右どちらか半身に火傷あとを有する──に出て欲しい!

 殺されず、深雪ともども拉致された菊地。戦ったボックが興味を抱き、生かしておいたらしい。菊地は監禁場所で、久鬼の如き雰囲気の外国人「グリフィン」と初対面で戦い……。
 一方、雲斎が聞いたキマイラについての伝承。およそ2500年前の中国およびインドにおける、キマイラ及び狂仏(ニョンパ)らしき人たちの……。

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2018年8月12日 (日)

松沢まり『ふくねこ3』

Fukuneko03 松沢まり『ふくねこ3』(ACTION COMICS)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 本巻でも、ふくねこ2匹(+昇天する1匹)──ヒト形態でも描かれる──が、追加で登場。都合6匹で、現在アクティヴ(?)なふくねこは出そろったのか否か……。
 新ふくねこは、いずれも若いらしい女の子。主(あるじ)が引っ越し和菓子屋に居候する、フワフワの洋ネコっぽく(ヒト形態の)服装がサンタクロースみたいなの。また主役の弟を主とする、はち割れ(7:3)で服装が昔の女児の着物っぽいの。
 ぷーたろーっぽく描かれていた叔父は、児童向け小説家だったと判明。加えて、ふくねこの“実在”を知っていた旨も。登場時と比べるに、後付け設定だと感じちゃう(笑)。
 母だけでなく、主役たちの父も福猫町の生まれだと言及。でも、父方の親類は未登場で言及もされず……。

 集会に出ず町内パトロールもしない、わがままな若いメスふくねこ。主の夫がドイツ転勤で引っ越すため、福猫町に置いて行かれることに。ふくねことであっても、町外に出ると長命ではなくなるゆえの主心(?)だが……。
 ある日に催される、ふくねこ達のみによる「見送りの宴」。主を亡くし且つ以降も人に仕える意思を無くした(?)ふくねこが、昇天するのを見送る儀式。ふくねこ・ふくねこ憑き(人間)をたくさん見送ってきたフクは、自身について直系ではなく始原の(?)ふくねこである如く言い……。

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2018年8月 5日 (日)

デヴィッド・エアー『フューリー』

 アメリカ映画『フューリー』(2014年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。

 戦車をフィーチャーした物語を、ほぼ初めて観ました(TVアニメ『ガールズ&パンツァー』第1話を観たぐらい)。戦場で戦車の真後ろを、歩兵たちが列をなして──弾除けにして進む様子が興味ぶかい(現在と違いそう)。
 「機甲戦の理論」の如き、俯瞰的視点は極小。あくまで、1~数両ぐらいの戦いを描いてます。
 対戦車戦では、際立つアメリカ戦車の弱さ。アメリカ軍M4シャーマン中戦車(最終型)の徹甲弾は、ドイツ軍ティーガーI重戦車の正面装甲を貫けない。しかし、その逆は……。

 1945年4月。アメリカ中戦車「フューリー(怒り)」号──"FURY"と砲身に書かれた──は、ドイツ領内(本土?)に居た。その戦車長(ブラッド・ピット)と乗員4人は、北アフリカからの歴戦の戦車兵。だが直前の戦闘で、副操縦士が戦死してしまう。
 副操縦士の代わりに来たのは、実戦経験が無く戦車内に入ったことも無い新兵。元タイピストで、軍でも後方事務に当たる積りであったらしい。使い物にならなかった彼だが、以降に濃密で過酷な経験を積み、戦車兵として急成長を遂げることに……。
 そんな新兵が(まだ)不安なフューリーは、数両の戦車小隊の一員として迂回進軍を開始。進路の街を、戦闘し制圧。本隊と合流後、味方支援部隊の進路に位置する重要地点──ある十字路の死守を命じられる。
 フューリー戦車長が率いる、4両の戦車隊。だが十字路に辿り着く前に、ドイツ重戦車1両と遭遇。4対1と多勢であるが、火砲・装甲ともに上回るドイツ重戦車に苦戦。味方3両(と乗員すべて?)を、次々と仕留められてしまう。フューリーのみが辛くも背面に回り込み、紙一重で敵1両を撃破。戦闘で無線装置が破損するが、そのまま目的地を目指す。
 やがて十字路に到着するも、有利地点(小高い丘)に陣取る前にフューリーが小破(?)。地雷により、右履帯を切られてしまう。早速修理にかかり、新兵は進路前方に偵察へ。すると、唄いながら行進するSS大隊2~3百人ぐらい(戦車や自走砲は無し)が近づいて来るのを発見。
 急ぎ戻り、報告する新兵。敵の位置的に、履帯の修理は間に合わない。さすがに古参の部下たちも、フューリーを放棄しての避難を進言。だが戦車長は、独りだけでも砲台と化したフューリーで戦うと宣言し……。

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