2019年1月20日 (日)

川口まどか『死と彼女とぼく イキル5』

Ikiru05 川口まどか『死と彼女とぼく イキル5』(BUNKASHA COMICS)を読みました。前に紹介している漫画の最終巻です。

 承前エピソードで、オウムの霊をいやす主役(女)。過去にも、ゾウ・サル・クマ・ライオンの霊(以上、サーカスに所有されてた)の霊も癒していたと。
 本巻で最も良かったのは、犬の霊──名前は「ライフ」──のエピソード。主役(男)は飼う猫・犬と同様にコミュニケーションが取れ、難病の飼い主(女子)との生前からの絆が泣かせる。
 とうとう結婚する、主格カップル。二人(+主役(男)のペット3匹)で独立するも、上記の犬の霊がらみで式はキャンセル。結婚生活も、ほとんど描かれない。
 最終話は、シングルマザー霊能者&霊「イキル」のエピソード。主役カップルとも、ついに直接クロスオーヴァー。一応、大団円(?)。片や主役カップルは、これからも霊と関わっていくと。いままでどおり……。

 あとがき漫画は、作者のイタリア行きについて。現地の美大教授の来日時に、講演を依頼されたのだと。
 オフで訪れたポンペイ展では、掘り出された親子2人の痕跡──灰に埋まった人体が朽ちた空間に満たされ固まった物?──の実物(とは知らず)に触れてしまったと。その直後、手に熱痛(?)を感じた作者。いままで折りに触れ、霊体験の皆無(?)を誇っていたのに(笑)。

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2019年1月13日 (日)

短編アニメ映画『くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ』

 短編アニメ映画『くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ』(約28分)を観ました。Eテレでやっていたので。

 前劇場版『くまのがっこう~ジャッキーとケイティ~』と同様、他愛も無いお話。でも、前劇場版の方が好きだなー。コトリンゴさんの主題歌・音楽と、ケイティのお姉さん力(?)のお蔭で(笑)。

 一緒に暮らす、熊の12兄弟/妹。その末子──唯一の女児がジャッキー。彼女は兄たちが作ったケーキを独りで平らげ、顰蹙を買ってしまう。
 家から逃げ出し、お菓子を好きなだけ食べられないかと思案するジャッキー。路上で甘い香りがする女児ミンディ(犬?)と出会い、彼女の行く場所ならと付いてゆく。迷惑がられながら(笑)。
 果たして思惑どおり。ミンディが帰り着いたのは「スイーツランド」で、オーナー・パティシエ(?)の祖母を持つパティシエ見習いであった。早速お菓子の山──売り物に、跳びつこうとするジャッキー。もちろんオーナーに制止され、食べたいなら働けと言われ従う。
 お菓子は一級(?)だが、建物や施設(付帯遊園地)が老朽化しているスイーツランド。そんな店を、村長(狐?)が売り渡すよう催促にやって来る。ホテルに立て替えれば儲かるからと、いままで何度も来ているらしい。もちろんオーナーは拒否するが、もうすぐ行われる村主催(?)スイーツコンテストで白黒つけようと村長が提案。受諾するオーナー。
 だがアイディアがまとまる前に(?)、無理が利かず倒れてしまうオーナー。大好きな祖母と店の為にと、代役を申し出るミンディ。しかし、いいアイディアが浮かばない。思い悩むミンディに、こんな時こそと押しかけ「相棒」ジャッキはー散歩──ひまわり畑に連れ出して……。

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2019年1月 6日 (日)

クリストファー・マッカリー『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』

 アメリカ映画『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』(2015年)を観ました。BSプレミアムでやっていたので。
 前に紹介しているシリーズの第5弾です。

 恒例のアクションは兎も角──是非も無い──、おもしろかったです。プロット及びマクガフィンとも。監督が、原案・脚本とも担ったようですが。
 敵組織にBMW S1000RR(?)数台が使われている──実際は10台以上?──のが、主役が乗るBMW M3より凄いと思いました。M3と同じく提供でしょうけど、確か1台200万円以上したので……。

 ベラルーシのミンスクで、ダマスカス行き軍用輸送機によるVXガス運び出しを阻止したイーサン(トム・クルーズ)たちIMF(Impossible Mission Force)。だが本国の査問委員会(?)では、IMF解体がCIA長官により(?)訴えられ裁可。IMF長官が、モスコーで殉職(前作)したまま不在の中で。
 そうとは知らず、ロンドンで次の指令(?)を受け取ろうとするイーサン。だがそれは罠で、彼は密室で眠らされ拉致されてしまう。ガラス越しに、ロンドン支部員の殺害を見せつけられながら……。
 IMFが追い狙う「シンジケート」を名乗り、イーサンを拉致した組織。彼らからロンドンのアジト内で危険な拷問を受ける寸前、敵組織の女性に逃がされるイーサン。女性は、そのままアジトに留まって。脱出後、IMF(の同僚だった)情報分析官に連作するイーサン。そこでIMF解体を知り、例によって組織バックアップを失っての単独追跡を開始する(笑)。
 半年後。IMFを解体・吸収したCIAは、シンジケートをでっち上げ──IMF存続のためのマッチ・ポンプだったと断定。イーサンを国際手配し、自らも狩り出そうと特殊部隊を動かす。それら追跡をかわし、旧IMFメンバー暗号解読官(?)を秘かにウィーンへと呼び出すイーサン。ロンドンで拉致された敵アジト内で、彼が目撃した敵組織メンバー。それらは、各国の死亡したとされる諜報員たちであった。とりわけ印象的なロンドン支部員を殺した男は、まだ正体が割れていなかった。しかしその顔は、世界の複数テロル/事故現場で監視キャメラに撮られていた。その男を(なぜ?)ウィーンのオペラ劇場で探し出し、不明の犯罪計画を未然に防ぎ、シンジケートに辿り着く。そのために、旧IMFメンバーに助力を乞うたのだ。
 オペラ劇場に入ったイーサンたち2人は、オーストリア首相への狙撃を探知。2人は、3人の狙撃者を発見する。その中には、イーサンを敵アジトから逃がした女性もいた。機転を利かせ、狙撃による暗殺を防ぐイーサン。女性を誘って劇場を脱出し、旧メンバーと合流。だが目の前で、劇場を出た首相が乗る車の爆発を目撃。シンジケートの追跡を受ける中、女性の助言に従い彼女を車からリリース。彼女から得た口紅には、USBメモリーが。その中には、モロッコのカサブランカ郊外(?)発電所の施設図面が入っていた。
 イーサンたち2人は、モロッコで女性と合流。彼女は、MI6の潜入捜査員であった。彼女によると、元MI6(?)諜報員──ロンドン支部員を殺害した男がシンジケートを創設したらしい。そのシンジケートが欲する、得るはずだった活動資金の口座情報。それが、モロッコの発電所の最深部(冷却器)に存在する「デジタル金庫」に保管されていると言う。シンジケートの反逆者(死亡)により。軍の警備・何重ものセキュリティ・物理的障壁(施設の最深部)により、簡単には手出しできない金庫。シンジケート壊滅と言う、目的が一致したMI6女性とイーサンたち。何とか口座情報を盗み出すが、それをMI6女性に奪われてしまう。
 一方、イーサンたちの動きを読んでモロッコに来ていた旧IMFメンバー2人。CIAに転属した情報分析官と、彼に呼び出された組織を辞めたハッカー(?)。MI6女性を追いつつ、シンジケートに(女性と共に)追われるイーサンたち。それに出くわした旧メンバー2人と共に、シンジケートの追跡者たちは撃退。しかし、MI6女性には逃げられてしまう。
 メディアは盗まれたが、もちろん複写しておいた口座情報ファイル。だがファイルには、3重のロックがかかっていた。いずれもイギリス首相の、網膜/静脈認証および首相のみが知る特定文章の読み上げを必要とする。イギリス首相が拉致されると、イーサンたち4人はロンドンに向かうが……。

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2018年12月30日 (日)

短編アニメーション『こえだのとうさん』

 短編アニメーション『こえだのとうさん』(約26分)を観ました。Eテレでやっていたので。

 絵本が原作で、イギリスで作られたと思しい3D CGIアニメーション。
 うっすら「情けは人の為ならず」的。イギリス的な皮肉っぽさも無い。

 “こえだのとうさん”は、妻と子ども3人の5人家族。町の公園(?)の丘の「大きな木の家」で、幸せに暮らしている。
 夏の朝(?)公園に走りに出かけた“こえだのとうさん”は、偶然が重なり家から遠く離れてしまう。“こえだのとうさん”を只の木の棒としか認識できない複数の子ども・ペットら──御近所の野生生物の大半は認識できている──により、川から海を経て海水浴場へと辿り着く。
 そして数ヶ月後(?)。凍える寒さに行き倒れ、女児に暖炉の焚き木として拾われた“こえだのとうさん”。おりしもクリスマス・イヴの日。熾火にくべられ、絶体絶命のピンチ。夜中に辛くも覚醒すると、暖炉の上の煙突から物音が聴こえてきて……。

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2018年12月23日 (日)

月村了衛『機龍警察 火宅』

Policedragoonkataku 月村了衛『機龍警察 火宅』(ハヤカワ文庫JA)を読みました。
 前に紹介した小説の短編集です。長編シリーズ第4弾『未亡旅団』(未読)の後に出た。

 2010~2014年に、早川(長編シリーズ版元)以外も含む複数出版社から発表された短編群。中には、機甲兵装に全く言及されない作品もある(笑)。
 由紀谷(特捜部捜査主任)フィーチャー作が2つ。現在ほとんど窺わせない元不良少年(時代を描いた作品も収録)の二枚目とキャラクターが立っていて、作者の寵愛ぶり(?)を感じさせる(笑)。

 以下、いくつかの作品について。
「輪廻」
 太田垣康男『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の、傷痍パイロットによるジオン軍リビング・デッド師団を思い出しました。でも、本作の方が先に発表ですね。
「済度」
 北アイルランド人ライザ(特捜部突入要員)の、テロル組織からの逃亡中エピソード。特捜部へのスカウティング──ロシア人ユーリ(同じく突入要員)は本編中に描かれた──及び、その直前の出来事を描いた。
「勤行」
 特捜部キャリア理事官2人による国会答弁書づくりや、答弁中のメモ渡し(答弁者への助け舟)などを描写。それら(内1人の妻子も含む)高級官僚の儀式的バカバカしさ(?)を、文化祭の直前準備の如く(?)描いている。

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2018年12月16日 (日)

夢枕獏『キマイラ13 堕天使変』

Chimera13 夢枕獏『キマイラ13 堕天使変』(ソノラマノベルズ)を読みました。前に紹介している小説の最新巻です。

 (雲斎創始の?)円空拳は、八卦掌ベースであると(そうだっけ?)。また久鬼らの高1時代エピソードでは、亜室由魅が太極拳の使い手(笑)として少しく活躍。
 同じく承前の学園伝奇ADVまがいエピソードでは、九十九乱蔵も少しく登場。物語り世界を同じくしながらも、いままで主役がシリーズをまたいで直接登場すること無かったのに……。
 承前エピソードから現在(1995年12月)に回帰する前、グルジェフ(ゲオルギイ・グルジエフ)の生い立ちエピソードが幕間として(?)1章。この人も実在したって知らんかった。Wikipedia記事を読むに、本作で描かれてるほどオカルト的じゃないけど(笑)。
 現在エピソードでは、自由人よっちゃん(46歳!)が久々に登場。少しくだけど、何とも味のある(笑)。そして終盤には、坂口──大鳳の同学年である──も再登場。まさかまさかで、よっちゃんよりも──その存在すらも忘れていた(笑)。

 亜室たち「雪蓮の一族」に匿われていた大鳳。しかし、黙って姿を消してしまう。ルシフェル教団から亜室たちに大鳳と(拉致された)深雪との交換が持ちかけられ、偶然それを立ち聞きしてしまったゆえ。丹沢から渋谷に辿り着いた大鳳は、自由人よっちゃんから有り金の半分(4千円弱)を借用。たった一人、深雪を救出するために……。
 一方、深雪の居場所──伊豆高原に捕らわれていると龍王院弘に教えられ、自ら助けに行くべきか悩む九十九。そこに、小田原に辿り着いた(着きそうな?)大鳳からコンタクトが。寄る辺ない彼から助力を乞われ、一瞬で承諾する九十九であった──。

# 巻末には、押井守さんによるアニメ化の告知が。獏さんは喜んでるけど、なんでいまさら……。

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2018年12月 9日 (日)

夢枕獏『キマイラ12 曼荼羅変』

Chimera12 夢枕獏『キマイラ12 曼荼羅変』(ソノラマノベルズ)を読みました。
 前に紹介している小説の、最新から一つ前の巻です。2017年1月に出た。

 ボックの組織ルシフェル教団は、神智学教会(ママ)の分派の流れをくんでいると。
 久鬼の子ども時代(~高1)の、母および出自に関する内心の鬱屈。九十九と過ごした、楽しい(?)中3~高1時代。阿久津(空手部主将)の、気弱だった子ども時代(~高1)。中でも久鬼の内面は、従来ほとんど窺わせなかったので興味ぶかい。九十九は、いまより小さかった──それでも190cm超の体格以外ほとんど変わらないけど(笑)。
 中盤以降は、学園伝奇ADVの如き展開。主な舞台となる空手部には、それぞれ黒・白・青・赤・黄の名字の頭に付く部員が4名(笑)。いまさら何で思ったけど、次巻の顛末で本筋に繋がる。

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2018年12月 2日 (日)

川西ノブヒロ『バスルームのぺペン4』

Pepen04 川西ノブヒロ『バスルームのぺペン4』(ヤングジャンプ コミックス)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 長女──主役の姉(高3)の受験が、本巻の縦軸。一・二次試験や合格発表、その間の事などが描かれる。
 ヴァレンタイン/ホワイト・デイは、プチ縦軸。あかなめの手作りチョコが、あか入りを疑われてしまう(笑)。
 伏線回収(?)で、小人が登場。中学校舎脇の穴ぐらに、コロボックル(ママ)──だが中世ヨーロッパ(?)風──の王国が在ると言う。

 受験シーズン本番を迎える長女。本人のみならず、主役・次女・ペペンも何かと手伝い応援する。
 ホワイト・デイで、お返しをどうするか悩む主役&ペペン。するとペペンの首もと(収納部)から、シナモンクッキーのレシピが出現。それは主役の母が記した、かつて(数年前?)生まれたてのペペンに渡したものであった。ペペン自身も憶えていない、彼女がペペンと名づけた際──いまみたいに抜け殻の如くなる前(?)の……。

 本巻収録分までが、「週刊ヤングジャンプ」連載分。続きはウェッブ/アプリ連載となり、とりあえず一安心(笑)。

となりのヤングジャンプ
https://tonarinoyj.jp/

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2018年11月25日 (日)

きゆづきさとこ『棺担ぎのクロ。懐中旅話~カイチュウタビノワ~7』

Hitsugikatsugi07 きゆづきさとこ『棺担ぎのクロ。懐中旅話~カイチュウタビノワ~7』(まんがタイムKRコミックス)を読みました。前に紹介している漫画の最終巻です。

 大団円。ファンタシーと言うより、幻想寄り(?)だった本作。ビター且つ、おとぎ話のようでもある……。

 魔女ヒフミ(1・2・3)──の背後に居る黒い“でんせんびょう”に、新たな「器」として目を付けられたニジュク(&サンジュ)。かつてクロと出会った、同じ境遇──魔女に侵された女児モーの遺志。魔女がクロを侵す前の、両者の関わり。ニジュク&サンジュ(が受け継いだ記憶)と、魔女の基(となる3人の内の1人)との関わり。それらが集束し、魔女をめぐる状況がピークを迎え……。

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2018年11月18日 (日)

平井和正・石ノ森章太郎(原作)/七月鏡一(脚本)/早瀬マサト・石森プロ(漫画)『幻魔大戦 Rebirth 8』

Genmarebirth08 平井和正・石ノ森章太郎(原作)/七月鏡一(脚本)/早瀬マサト・石森プロ(漫画)『幻魔大戦 Rebirth 8』(少年サンデーコミックス スペシャル)を読みました。前に紹介している漫画の最新巻です。

 小説とは違い、異世界からの帰還を果たす丈(杉村遊奈・田崎は?)。もっとも小説では、消えた後──異世界の丈すら描かれませんでした。過去世の丈──アポロン・役行者・由井正雪などは、描かれましたが……。

 ソニー・双子・サブたちの前に、姿を現す丈。だがソニーたちには目もくれず、砂の(?)幻魔を「人間ノヴァ現象」で焼き尽くして去る。
 一方、“異世界から戻った丈”は記憶を失くしていた。混乱する彼の前に、さるとびエッちゃんが現われる(笑)。彼女は、丈を(記憶のみならず)覚醒させようとする。そこ──エッちゃんが作った亜空間──に干渉してくる、幻魔の司令官(?)。それをきっかけに、丈は記憶を取り戻す。
 東京で行われる、幻魔の月例報告会(笑)。もちろん擬態──ならぬカリカチュアで、議題は地球の「滅び」について。単なる物質/生物的な破壊/殺戮ではなく、効率よく人間の「バイタリティー」「エッセンス」の抽出をする旨の。それを得て、さらに宇宙を破壊していくために……。そこに現れる、ヨーロッパ神話人種のヴァンパイア男性。率直さを気に入られ(?)、地球の幻魔の末端よりも上の立場となる。
 同朋組織──家族・仲間を裏切り、壊滅させるヴァンパイア男性。そんな彼に与えられる、女児──悪霊の(女王ならぬ)王女。アニマを宿す──近づくもの全員が死ぬ女児と共に、彼は丈に対する勝利を目指す……。

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